4人目は、学生代表 大石健太郎(おおいしけんたろう)さん
大石さんは学生代表として、新玉名駅の水田を使用した田んぼアートに一番力を入れているわけですが、それ以外にも、玉名市のことを知ってもらうための活動にも力を入れているそうです。今回のくまモンといだてんの融合を考えたのは、田んぼアート実行委員会内で考えられたそうです。代表をやってきた中で大変だったのは、この田んぼアートのデザインの許可を得ることだったと苦労話を教えてくれました。「今回の田んぼアートはいつもより少し時期が遅れているけれど、みなさんが楽しめるような田んぼアートにしていきたい」と話す大石さん。取材しながらその強い意気込みを感じました。
5人目は、宮﨑(みやざき)さん親子
宮崎さん親子は、JAたまなのわくわく農業体験で田植えを体験してみたかったそうです。しかし、応募をしても落ち続けていたとのことでした。今回、何かのつながりでメールが届き、今回の参加に繋がったそうです。小学生の娘さんに、なぜ田植えをしたかったのかと尋ねてみたところ、「小学校1年生の時に見た田んぼアートがすごくて自分もしたいと思ったから」だったそうです。確かに、成長した稲による田んぼアートは見事なものだと思います。
最後は、玉名観光協会の柿添克也(かきぞえかつや)さん
柿添さんは田んぼアート実行委員会に玉名観光協会として参加しており、今年で6年目になるそうです。担当は、広報戦略ということです。具体的には、苗を植えてから成長記録を定点観測すること。また、毎日写真を撮り、インターネットにあげているそうです。定点観測は、稲刈りがある10月中旬まで続けるそうです。
広報担当として1番苦労したことは、定点観測を写真でとるだけでなく、それに対して近況状況を毎日コメントしなければならないため、それのネタ探しに苦労したそうです。職員の方にその日のネタを探しながら撮影をしてもらっているということです。柿添さんによれば、「田んぼアートを見に来たお客さんに、玉名地域は菊池川流域が日本遺産ということもあり、お米を作る文化が2000年間続いている地域だから、そういった誇りと、さらに今後それを伝えていかなければならない役割が田んぼアートにはある」とのこと。だから、田んぼアートを外へのおもてなしという面だけでとらえるのではなく、実は、地域づくりも含んでいるという側面も見てほしいとお話しされていました。
取材を通して、田んぼアートづくりというと取り組みを通して、たくさんの方が繋がっていて、地域づくりに繋がっているように思いました。また、玉名地域はお米にまつわる歴史も持つ地域でもありますから、田んぼアートは玉名という地域を外にPRするのにも適していると思いました。
しかしながら、こうした取り組みを継続するというのは大変なことだろうとも思いました。取材を終えて感じたことは、田んぼアートに関係されている玉名の皆さんの熱意と行動力の素晴らしさです。玉名人(たまなびと)は魅力的な人たちが多いですね。
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